phpMyAdminでMySQLを管理

更新:2016/12/30

このページでは、phpMyAdmin(PMA)を使って基本的なデータの管理を行う方法を説明します。

phpMyAdminへログイン

まずはphpMyAdminの起動を行います。
デスクトップ開発環境でのphpMyAdminについては、以下のページにアクセス方法などが解説されています。

XAMPPでPHPのデスクトップ開発環境を作る

データベースの作成

アプリケーションで使用するデータベースを作成します。
データベースを事前に作成して、あとからユーザー権限を作成する方法がありますが、今回はユーザー作成とデータベース作成を同時に行います。

ユーザー作成機能を開く

はじめに、画面上部の「User accounts」をクリックします。
次に、「Add user account」をクリックします。

ユーザー作成条件を指定

「User name」「Host name」「パスワード」「Re-type(パスワード確認)」に任意の値を入力し、「同名のデータベースを作成してすべての特権を与える。」にチェックを入れて、画面下部の「実行」をクリックします。
今回は説明のため、ユーザー名は「app1」、Host nameは「localhost」を指定してください。

上記の手順でデータベースと同名のユーザー権限が作成されます。

ロリポップ環境でのデータベース作成

ロリポップ環境でデータベースのセッティングをする場合は、以下の手順となります。

  1. ロリポップのユーザー専用ページにログインします
  2. 「WEBツール」>「データベース」をクリックします
  3. 「データベース作成」をクリックします
  4. 「作成するサーバー」にはMySQL 5.6環境のいずれかを指定し、「データベース名」「接続パスワード」を指定します
  5. 「作成」をクリックします
  6. 作成が完了したら、「phpMyAdminを開く」をクリックします
  7. phpMyAdminのログイン画面が開くので、各情報を入力してログインします

※以下のページ中段の、『データベース作成』が参考になります。

WordPressの移行方法 / スタートアップ / マニュアル – レンタルサーバーならロリポップ!

なお、データベース作成後に表示される以下の情報は、あとからWebアプリケーションをセッティングする際に重要となります。

サーバー mysqlxxx.phy.lolipop.lan(例)
データベース名 LAA000000-webeg (例)
ユーザー名 LAA000000(例)
パスワード ※画面上は非表示ですが、先ほど入力したものを控えておいてください

テーブルの作成

アプリケーションからデータベースを利用するため、テーブルを作成します。
ここでは、以下のページで設計したテーブル定義を利用します。

データベース設計入門

テーブル作成開始

テーブルの定義に際しては、本質的にはSQLのCREATE文を実行して作成します。
しかし、phpMyAdmin上で定義してしまう方がかんたんです。(業務でも、そうしています)
そこで、phpMyAdmin上の左側ペインから、先ほど作成したデータベース名をクリックします。
さっそくテーブルを作成したいところですが、はじめに文字コードの設定を行います。
画面上部から「操作」をクリックします。
次に、「照合順序」に「utf8_general_ci」を指定して、「実行」をクリックします。

設定が終わったら、画面上部の「構造」をクリックしてください。

テーブル定義実施

テーブル作成前段階の画面が表示されるので、「名前:posts」「カラム数:5」として「実行」をクリックします。

GUIにてテーブル定義を入力していきます。
以下の内容を入力してください。

名前 データ型 長さ/値 インデックス A_I コメント
post_id INT PRIMARY ON 通しID
post_title VARCHAR 100 記事タイトル
post_content TEXT 記事本文
post_updated TIMESTAMP 更新日時
post_created TIMESTAMP 作成日時

※上記に指定がない項目は、そのままで結構です。
※A_IはAuto incremantの略です。主キーであるpost_idに指定しましょう。

テーブルのコメントには「記事管理」と入力します。
最後に「保存する」をクリックします。

なお、post_idの設定中に以下のポップアップが表示されたら、そのまま「実行」をクリックしておきます。

SQLでの一括作成

ここまでの手順でテーブルpostsが作成されました。
また、上記の手順においては、内部的には下記のCREATE TABLE文を作成および実行しています。

今回のCREATE文
CREATE TABLE `posts` (
  `post_id` int(11) NOT NULL COMMENT '通しID',
  `post_title` varchar(100) NOT NULL COMMENT '記事タイトル',
  `post_content` text NOT NULL COMMENT '記事本文',
  `post_updated` timestamp NOT NULL DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP ON UPDATE CURRENT_TIMESTAMP COMMENT '更新日時',
  `post_created` timestamp NOT NULL DEFAULT '0000-00-00 00:00:00' COMMENT '作成日時'
) ENGINE=InnoDB DEFAULT CHARSET=utf8;
ALTER TABLE `posts`
  ADD PRIMARY KEY (`post_id`);
ALTER TABLE `posts`
  MODIFY `post_id` int(11) NOT NULL AUTO_INCREMENT COMMENT '通しID';

phpMyAdminページ上部の「SQL」タブをクリックして、テキストエリアに上記SQLを指定して、「実行」をクリックすることで、同じテーブルを作成できます。
開発環境でアプリケーションを作成したあとは、「エクスポート機能」などからCREATE TABLE文を取得して、本番環境にデータを持っていったりします。

これで、postsテーブルの準備ができました。
このテーブルに対して、データの挿入や変更や削除を試してみてください。
色々実験したあとは、「操作」→「テーブルを空にする(TRUNCATE)」でデータをクリアすることができます。

phpMyAdminで試しておきたいこと

  • 「挿入」タブからのレコード作成(内部的にINSERT文が実行される)
  • 「表示」タブからのレコード確認(内部的にSELECT文が実行される)
  • レコードに対する編集(内部的にUPDATE文が実行される)
  • レコードに対する削除(内部的にDELETE文が実行される)
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